歯周病とは

歯周病とは、歯周病を起こす細菌の感染によって歯肉(歯茎)や歯の土台となる骨などの歯周組織が炎症を起こし、破壊されていく病気です。
歯周病についての説明動画
思い当たる症状のチェック

次の症状にいくつ当てはまるかで歯周病の状態をチェックしてみましょう。
すべての症状に当てはまる | 歯周病がかなり進んでいます。 |
6つの症状に当てはまる | 歯周病が進行しているかもしれません。 |
3つの症状に当てはまる | 歯周病が進行しないように歯科で予防を行いましょう。 |
- 朝起きたときの口の中のネバネバが気になる
- 歯磨きをすると歯茎から出血する
- 口臭が気になる
- 歯茎がムズムズする、かゆい
- 歯茎が赤く腫れて痛い
- 硬いものを噛みづらい
- 歯茎が縮んで歯が長くなったようにみえる
- 前歯が出っ歯になった
- 歯と歯の間にすき間ができて、食べ物がよく挟まる
歯周病の原因

歯周病は、歯に付着した歯垢や歯石にひそむ細菌が感染することが原因ですが、以下のことも歯周病を引き起こす要因となります。
- 喫煙
- 歯ぎしり、食いしばり
- 不規則な食生活
- ストレス
- 糖尿病・骨粗しょう症・肥満・ホルモンバランスの異常などの全身疾患
- 遺伝
- 家族間での感染
- お口に合っていない詰め物や被せ物
- 長期間にわたる薬の服用
歯周病の進行過程

歯周病は自覚症状が出ないまま、歯肉炎から歯周炎へと進行していきます。
歯肉炎
歯垢(プラーク)の中に棲んでいる歯周病を起こす細菌が毒素を出して、歯肉に炎症をおこします。歯肉が赤く腫れることや歯磨きでの出血、歯と歯肉の間に歯垢が溜まることですき間(歯周ポケット)が深くなり歯周炎へと進行していきます。
歯周炎
歯と歯肉の間の歯周ポケットが深くなり、歯肉はさらに腫れて歯磨きで膿が出ることもあります。歯と歯のすきまが広がり、歯肉が傷んで縮み、歯が長く見えるようになります。歯周ポケットの中に入り込んだ細菌は歯の土台となる骨までを溶かし、やがては、歯が抜け落ちてしまうこともあります。
歯科での歯周病治療

歯科での歯周病治療は、歯のクリーニングと、失われた歯周組織を再生する治療が行われます。
歯のクリーニング

歯の表面や歯周ポケットに入り込んだ歯周病を進行させる原因となる歯垢や歯石をきれいに取り除きます。
歯周病の予防と、進行を防ぐための基本となる治療です。
歯周組織の再生療法
歯周病が進行して歯周組織が失われた場合には、傷んだ組織を取り除き、特殊な歯科材料で除去した部分を補い、再生する治療を行います。